インド商工省は10月12日、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相が75回目の独立記念日にデリーにあるレッドフォードの城壁からPM Gati Shakti(国家インフラ開発計画)の取り組みについて国民に演説したことを発表した。
(出典:PIB)
2021年10月13日から始まったPM Gati Shaktiのマルチモーダル・コネクティビティのための国家マスタープランは、今年で3周年を迎える。これは、鉄道や道路などを管轄する省庁がインフラプロジェクトの統合計画や協調的な実行を確保できるように設計されたデジタルプラットフォームである。各省庁の取り組みを統合し、先進技術を活用することで、PM Gati Shaktiは国内の接続性の向上と物流コストの削減を目指している。
PM Gati Shaktiは、道路整備プロジェクトのバーラトマーラ(Bharatmala)、水路整備プロジェクトのサガルマラ(Sagarmala)や内陸水路、物流拠点となるドライ/ランドポートの整備、空路整備プロジェクトのUDANなど、さまざまな省庁や州政府のインフラ計画を取り入れられている。
PM Gati Shaktiの成功事例を紹介する「PM Gati Shakti第1巻および第2巻要覧」が作成され首相と共有された。要覧にはPM Gati Shaktiの原則を遵守する各省庁の総額15兆3900億ルピーに達する大口インフラプロジェクト208件の評価と、鉄道省の3つの経済回廊(エネルギー・鉱物・セメント回廊、高交通密度回廊、Rail Sagar)の434プロジェクトが評価された。
また2022年5月14日に開設されたGati Shakti Sancharポータルは、通行権の承認プロセスの合理化や通信インフラの展開の加速、全国的な5Gサービスの迅速な促進により、PM Gati Shaktiのビジョンをサポートする。
インドはこうした取り組みを結集し、アトマニルバル・バーラト(自立したインド)という野心的な目標の実現を目指している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部