インド通信省は10月28日、消費者の利益を守り、クリーンで安全なメッセージング・エコシステムを確保することを目的としてインド電気通信規制庁(TRAI)が行う、スパム電話とSMSの悪用撲滅に向けた取り組みを発表した。
主な措置は以下の通り。
- 迷惑電話に対する厳格な対策:
TRAIは2024年8月13日、規制に違反して迷惑電話行為を行う事業者に厳格な処罰を与えることを発表した。処罰にはすべての通信リソースの切断、最長2年間のブラックリスト登録などが含まれる。これらの発表を受けて、800を超える団体と個人がブラックリストに登録され、1万8000を超えるSIP(ネットでリアルタイムにコミュニケーションを行う際に使用するプロトコル)やDID(直通電話)、携帯電話番号、通信リソースが切断された。
- URL、APK(アンドロイドアプリ)、OTT(ストリーミング)リンクのホワイトリストの義務化:
2024年8月20日付けで発表された施策により、アクセスプロバイダは2024年10月1日より、メッセージ内の各種リンクのホワイトリスト登録を義務化した。安全で承認されたリンクのみがSMSを通過できるようになり、有害なウェブサイトや偽アプリ、その他のオンライン上の脅威から消費者を保護することが可能になった。
- テレマーケティングコールのブロックチェーンプラットフォームへの移行:
2024年10月1日より、140xx番号シリーズで始まるテレマーケティングコールは、厳密な監視と管理のため、ブロックチェーンプラットフォームに移行された。
- メッセージのトレーサビリティの強化:
アクセスプロバイダは、受信者へのメッセージ送信に関与するトレーサビリティを確保するための技術的ソリューションを導入した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部