インドの電子・情報技術省(MeitY)は11月6日、インターネット資源の国際的な管理・調整を行うICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)とインド国内インターネットエクスチェンジ(NIXI)と協力して、新たな分野別トップドメイン(gTLD)イニシアチブの一環として準備されたICANN申請者支援プログラム(ASP)に関する円卓会議を成功裏に終えたと発表した。
この円卓会議には、NIXIのCEOやICANNの副代表、MeitY の科学者を含めた著明な代表者が出席し、安全かつミッション主導型オンライン空間を構築するためのgTLDの役割が議論された。
ASPは、新たなgTLDの申請を検討している組織、特にサービスが行き届いていない地域からの申請者に対して、資金やその他の支援を提供することを目的とする。ASPの取り組みは、2026年4月に開始予定のインターネットのドメイン名を拡大し、ウェブ上の多様性やアクセシビリティを促進させる新たなgTLDプログラムに沿ったものとなる。非営利団体、IGO、先住民組織、社会的影響力のある企業、発展途上国の中小企業がプログラムの対象となり、最大85%の手数料減免、トレーニング、プロボノサービス、カウンセラーへのアクセスなどが提供される。
サンソス博士は「ASPは、インドのステークホルダーが、グローバルなインターネットガバナンスのフォーラムに参加するために、利用されるべき貴重な機会です。NGOや財団はASPに参加し、gTLDの機会、特に国際化ドメインを通じて非ラテン語圏のインド人ユーザーとつながる機会を探るべきです」と語った。
最後に、gTLDプログラムへの申請準備を進めるインド組織のサポート強化のために、MeitY、NIXI、ICANNの継続的な協力関係を確認し、会議を終えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部