インド理科大学院(IISc)は11月19日、IIScとユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)がヘルスケア分野での革新的な取り組みを拡大するための戦略的パートナーシップの新たなフェーズを開始したと発表した。
両機関は11月18日、IIScキャンパスで研究、教育、イノベーション、商業化の分野でIIScが開設する医学系大学院と緊密な協力を促進するための意向書に署名した。この意向書は、IIScとUCLの新たなパートナーシップの基盤であり、両機関は、基礎科学や臨床科学、応用工学、臨床の分野で重要な新しい研究を共同で創出していくことを目指す。
IIScとUCLは、デジタルヘルス、量子技術、AI、医療など、未来志向の学際的な分野で、複数の潜在的な共同イニシアティブを調査するための共同ワーキンググループを設立する予定だ。この枠組みが外部資金を通じて、共同博士号、医療システムのベストプラクティスの共有、教員の交換、研究員制度など、共同で活用される新たなプログラムに発展することを期待している。
IIScのディレクターであるゴビンダン・ランガラジャン(Govindan Rangarajan)教授は、「UCLとの協力関係を基盤にして、新興分野で最先端の研究を実施できることをうれしく思います。IIScとUCLの共同の取り組みは、医学研究とヘルスケアにおける教育とイノベーションを強化し、私たちが新たに開設する医学部で世界クラスの大学院プログラムを構築する取り組みとも結びつきます」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部