インド農業・農民福祉省(DA&FW)は、DA&FWの閣外大臣であるラム・ナス・タクル(Ram Nath Thakur)氏がインド下院の問合せに対して、人工知能(AI)を活用し政府が農家を支援する取り組みの一端を書面で回答したと発表した。
政府によるAIを活用した農家の支援には、以下のような取り組みがある。
さらに、政府は2015年度から1滴の水でより多くの作物収量(PDMC)を目指す中央支援スキームを実施している。PDMCは、点滴灌漑とスプリンクラーを用いた灌漑システムを通して、水の利用効率を農場レベルで向上させることに注力する。このマイクロ灌漑は、節水だけでなく、肥料や人件費、その他のコストを削減させ、農家の収益向上に役立つ。
政府はPDMCの下、点滴灌漑やスプリンクラーシステムの設置に対して、小規模農家や限界農家は55%、その他の農家は45%の金融支援を行っている。さらに、インド農業研究評議会(ICAR)も農家を支援するためIoT(モノのインターネット)ベースの灌漑システムを開発し、特定の作物を対象にしたテスト栽培を行っている。
(2024年12月10日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部