2025年03月
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AIアバター技術の未来を拓くコンテスト開催 インド

インド情報・放送省は、インド初のコンテンツ重視型メタインフルエンサーカンパニーAvtr Meta Labsと提携し、AIを活用したデジタルペルソナの革新を促進する「AIアバター クリエイター チャレンジ」を開始した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが2月24日に伝えた。

AIアバターは、マーケティング、コンテンツ制作、エンターテインメントの変革力として注目を集めている。人間のようなインタラクションを実現するAI搭載のデジタルペルソナは、ブランドや個人の仮想空間中でのコミュニケーション方法を変えつつある。こうした背景のもと、AIアバターの可能性を探求し、拡大することを目的として本イベントは開催された。

本イベントは、アニメーション、視覚効果、ゲーム、コミック、拡張現実(AVGC-XR)を支援するWAVES 2025(World Audio Visual & Entertainment Summit)の一環であり、1251名(うち102名が海外参加者)がエントリーしている。これは、インドのAI主導のクリエイティブ産業の国際的な影響力を示している。本コンテストは「クリエイト・イン・インディア・チャレンジ」の一環として開催され、優れたAIアバター作品がWAVES 2025で表彰される。

WAVES 2025は5月1日~4日にムンバイで開催され、メディア&エンターテインメント(M&E)分野の発展を目指すものだ。WAVESは放送とインフォテインメント、AVGC-XR、デジタルメディアとイノベーション、映画の4分野に焦点を当てており、本コンテストはAVGC-XRのカテゴリーに属し、最先端の拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、メタバース技術を紹介する。

本コンテストには18歳以上のクリエイターが参加でき、完全にAIで生成された独自の名前とプロフィールを持つオリジナル作品であることが求められる。優勝者には10万インドルピーの賞金が授与され、優秀なAIアバターは、メディアやマーケティングでの活用が期待されている。

AIアバター技術が、世界のデジタルインタラクションで注目を集めるにつれ、インドのAVGC-XRエコシステムは重要な役割を果たすことになる。本コンテストはイノベーションの促進だけではなく、インドをAI主導のメディア&エンターテインメント分野の世界的リーダーとして確立するための一歩となる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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