インド国立革新機構(NITIAayog)は7月10日、「州科学技術評議会を強化するためのロードマップ」と題した戦略報告書を発表した。
発表会には、ジテンドラ・シン(Jitendra Singh) 科学技術相、NITI Aayog副会長のスマン・ベリー(Suman Bery)氏、地球科学省のM.ラヴィチャンドラン(M. Ravichandran)事務次官、インド科学産業研究庁(DSIR)長官兼科学産業研究評議会(CSIR)会長であるN.カライセルビ(N. Kalaiselvi)博士、アヌサンダン国家研究財団(ANRF)や複数の省庁幹部も参加し、広範な政策支援と連携を強調した。
基調講演を行った同科学技術相は、州政府に対し、科学技術への取り組みを地域の開発優先事項と整合させるよう促し、共同資金調達メカニズムを通じてイノベーション資金を支援するために産業界の関与を強化することの重要性を強調し、「州は政府資金に依存せず、産業界をイノベーション・バリューチェーンの一員として位置付けるべき」と述べた。
スマン・ベリー氏は「州科学技術評議会は、適切なツール、リーダーシップ、そして自律性を与えられれば、イノベーションを促進する触媒として機能できます。このロードマップは、地域に即し、全国的に整合した科学の発展に必要な組織的基盤を構築するための取り組みです」と語った。
今後NITI Aayogは、本ロードマップをもとに、州科学技術評議会が地域に根ざしたイノベーションを推進し、インドの国家変革に大きく貢献するダイナミックな機関へと進化することを目指す方針だ。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部