インド工科大学マドラス校(IIT-M)は8月19日、フェデックス(FedEx)社と持続可能かつAI主導の物流ソリューションを研究するFedEx SMARTセンター(Supply Chain Modelling, Algorithms, Research and Technology Centre)を開設したことを発表した。
FedEx SMARTセンターは、FedExから5年間で500万ドルの助成を受け、最先端の研究、高度なデジタルツール、業界の専門知識を融合させ、俊敏性、レジリエンス、環境への責任を果たすサプライチェーンを再構築する初の産学連携型イノベーションハブとなる。
開所式にはFedEx中東・インド亜大陸・アフリカ(MEISA)のカミ・ヴィスワナタン(Kami Viswanathan) 社長、ニティン・ナブニート・タティワラ(Nitin Navneet Tatiwala) 副社長、IIT-MのV・カマコティ(V. Kamakoti) 学長、卒業生・企業関係担当学部長のアシュウィン・マハリンガム(Ashwin Mahalingam)教授らが出席した。
同社長は「本センターは技術と人材が集結し、よりスマートで持続可能なサプライチェーンを創出し、すべてのステークホルダーに意義のある影響を与えます」と述べた。同副社長も「FedEx SMARTセンターでは、AIを活用したデータ駆動型のソリューションを共同開発し、俊敏性と環境責任の両方が求められる世界で企業が競争し、規模を拡大し、主導権を握れるように支援します」と強調した。同学長は「物流は国家経済の基盤であり、FedExとの協力は複雑な課題の解決に加え、人材育成やインフラ強化にもつながります」と述べた。
センターは全国規模の影響を見込み、学生3000人超が参加する全国大会や40名の学生が取り組む25件以上の産学共同研究、35件超の専門家セッションを実施している。研究テーマはカーボンニュートラル運用、自律配送、EVインフラ、予測分析、AIによる労働安全など多岐にわたる。
FedExの支援とIIT-Mの研究力を背景に、SMARTセンターは物流イノベーションの拠点として、研究成果を社会実装へとつなげ、インドの物流分野を牽引することが期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部