インドの電子・情報技術省(MeitY)は9月4日、インド最大の半導体カンファレンスであるセミコン・インディア2025(SEMICON India 2025)が成功裏に閉幕したことを発表した。

(出典:PIB)
セミコン・インディア2025は、MeitY傘下のインド半導体ミッション(ISM)と世界的な半導体産業協会である国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が共同で主催し、ニューデリーのドワルカにあるヤショブーミで9月2~4日の3日間開催された。このイベントでは、48の国と地域から350社以上の出展企業と参加者があり、4カ国のパビリオン、6カ国の円卓会議、人材育成パビリオンに加え、半導体設計、ファブ・ディスプレイ製造やパッケージング、研究開発、州政策、エコシステム開発などの会議が行われた。また、3万5000件の参加登録があり、3万人の来場者と2万5000件のオンライン視聴を記録した。
この画期的なイベントは、世界の業界リーダー、政策立案者、学界、企業、スタートアップが一堂に会し、投資や対話、戦略的パートナーシップの促進が行われた。これは、国境を越えたコラボレーションや研究の商業化、スキル開発、世界の半導体バリューチェーンへの統合を可能にし、半導体分野におけるインドの野心を推進した。
ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、このイベントの初回セッションで、「私たちはインドを自立させ、世界的に競争力のある半導体エコシステムを構築しています。インドの超小型チップが世界に大きな変化をもたらす日はそう遠くはありません。私たちの旅は遅れて始まりましたが、私たちを今止めることはできません。改革・実行・変革の理念に従い、インドはここまで到達しました。これから、私たちは次世代改革の新たなフェーズに入ろうとしています。私たちは、インド半導体ミッションの次の段階にも取り組んでいます。私たちの政策は、短期的な行動を示す合図ではなく、長期的な取り組みを示しています」と述べ、インドが半導体大国になるための決意を述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部