インド通信省は1月21日、インド電気通信規制庁(TRAI)とインド・ソフトウェア・テクノロジー・パーク(STPI)が、「通信におけるAI」をテーマとするインドAIインパクトサミット2026のプレサミットイベントをニューデリーで開催したと発表した。

(出典:PIB)
本イベントは、通信サービスプロバイダー、OEM、スタートアップ、研究機関の関係者が参加し、人工知能(AI)が通信ネットワーク、サービス提供、顧客対応にどのように組み込まれているかを議論する場として実施された。AI活用の実例紹介に加え、政策面での論点や導入上の課題について意見が交わされた。
開会にあたり、STPIのアルビンド・クマール(Arvind Kumar)事務局長は、スタートアップ、学術界、産業界を結ぶAI主導のイノベーションエコシステム構築の重要性に言及し、「かつて単なるパイプだった通信網は、いまやインテリジェントなパイプへと変化しています」と述べた。また、今後開催予定のインドAIインパクトサミット2026について、責任あるAI導入を議論する枠組みになると説明した。
続いて、TRAIのアトゥル・クマール・チャウダリー(Atul Kumar Chaudhary)事務局長は、サービス品質向上におけるAIの重要性に触れ、イノベーションを促進しつつ倫理的配慮と消費者保護を確保する規制枠組みの必要性を示した。さらに、TRAIのアニル・クマール・ラホティ(Anil Kumar Lahoti)会長は、AIは通信分野における基盤的な能力になりつつあり、ネットワーク自動化やスパム検知など、すでに幅広い場面で活用されていると述べた。
技術セッションでは、AIを活用した予知保全、トラフィック最適化、異常検知が取り上げられ、5Gや光ファイバー基盤における運用の高度化が議論された。また、責任あるAI利用をテーマとした討議では、顧客向けサービスの高度化やスパム対策におけるAI活用とともに、透明性、データプライバシー、消費者の信頼確保の重要性が共有された。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部