2026年04月
トップ  > インド科学技術ニュース> 2026年04月

先進製造システムの強化に向けた国家的取り組みを協議 インド

インド政府主席科学顧問室は3月10日、第29回科学技術イノベーション首相諮問委員会(PM-STIAC)で、工作機械やロボット、積層造形、試験・計測基盤などを含む先進製造システムの強化に向けた国家的な取り組みを協議したと発表した。

会議はニューデリーで開かれ、政府関係者、産業界、研究者、学識経験者が参加した。議長を務めたインド政府主席科学顧問室のアジェイ・クマール・スード(Ajay Kumar Sood)教授は、製造業が経済成長、産業競争力、戦略的自律性の中核であり、高精度工作機械やCNC制御システム、ロボット、積層造形、試験・計測インフラが現代の工業生産とインダストリー4.0の基盤を成すと整理した。その上で、インドが先進製造技術の輸入国から設計、開発、生産国へ移るための統一的な国家的対応が必要だと位置付けた。

会議では、重要な工作機械サブシステム、特殊高精度機械、ロボット関連サブシステム、積層造形装置や材料で輸入依存が続いている現状も共有された。ベンガルールの中央製造技術研究所(CMTI)は、国産化、ロボット導入、国内付加価値向上に目標を置くミッション型プログラムを提示し、試験、検証、認証の基盤整備の必要性も示した。

(出典:いずれもPIB)

テーマ別発表では、(1)CNC工作機械制御システムと試験・計測、(2)産業用ロボットと自動化、(3)高度積層造形(3D・4Dプリンティング)の3分野を扱った。発表全体を通じて、重要技術やサブシステムの国産化、応用研究開発の強化、産学連携、専門人材育成、商業展開の加速が課題として示され、国内の技術、施設、専門人材を把握する国家データベースやポータルの必要性も共有された。

会議のまとめでは、先進製造システムに関する一貫した国家ミッションを重工業省主導で進める必要性が示され、関係省庁の連携参加が求められた。今後3カ月以内に、対象範囲、優先事項、実施体制、資金要件を整理した実務的な行動計画を、関係者が共同で策定する案が示された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

  • アジア・太平洋総合研究センター
  • Science Japan
  • 客観日本
上へ戻る