インド政府主席科学顧問室(PSA)は、2026年8月13日、「科学技術クラスター年次報告書 2025-26」を発表した。同報告書は、過去1年間における科学技術クラスターの活動、成果、およびその波及効果に関する包括的な報告書であり、先端医療、スマート農業、環境の持続可能性、AI、ワンヘルス、デジタルインフラといった各分野の主要な取り組み状況や国際的な連携活動等について報告している。
主席科学顧問のアジャイ・クマール・スード(Ajay Kumar Sood)教授は、クラスター間の連携強化、産業界との連携、技術の実用化の重要性を強調。過去1年間の特筆すべき成果として、高インパクト技術の展開、共有型イノベーション基盤の整備、産学連携の拡大、戦略的投資の獲得、スタートアップとMSME(中小零細企業)エコシステムの強化を挙げた。また、2025年12月に第1回科学技術クラスター国際会議が初めて開催され、インドの科学技術クラスターがグローバルに接続されたイノベーション・エコシステムとして位置づけられたことも強調した。
科学技術クラスター構想は、首相科学技術諮問委員会(PM-STIAC)の勧告に基づき、首席科学顧問室(PSA)のフラッグシップ・プログラムとして2020年に開始された。学術機関、研究開発機関、産業界、スタートアップ、中小企業、政府機関、慈善団体、国際パートナーが結集し、科学、技術、イノベーションを通じて地域の課題に取り組むためのコンソーシアム型のイノベーション・エコシステムとして設計されている。
現在、インドの主要地域には、以下の8つの科学技術クラスターが設立されており、それぞれの特徴を活かした活動が行われている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部