インド工科大学マドラス校(IIT-M)は8月29日、IIT-M Globalが、地方の有望なアイデアを製品や世界規模の事業へ発展させる国家的イノベーション・ミッション「Bharat Ascend」を開始したと発表した。
同ミッションは、インド初のメディア統合型スタートアップ・プラットフォーム「Ideabaaz」と連携し、365日間でTier 2、Tier 3都市や新興イノベーション・エコシステムから可能性の高い100件のアイデアを発掘する。うち50件に体系的な指導と検証を提供し、25件については機能する試作品または実用最小限の製品(MVP)の開発を支援する。また、15件の実環境での実証事業または顧客による検証を実現し、10件の事業を投資受け入れの準備段階へ進め、5件以上を海外市場や戦略的パートナーと結び付ける。
「発掘、育成、加速、能力強化、成果」の5段階を通じ、アイデアの検証から試作品開発、実証事業、投資、市場参入、事業拡大までを支援する。対象分野は農業、医療、教育、気候、モビリティ、製造、エネルギー、金融包摂、新興技術などである。企業には実証機会や産業界による指導、最初の顧客の提供、投資家には有望な事業への支援、大学にはイノベーションを発掘する役割を求めている。
IIT-MのV・カマコティ(V. Kamakoti)学長は、優れたアイデアは大都市に限らず国内のどこからでも生まれると強調した。同校のプリティ・アガラヤム(Preeti Aghalayam)国際連携担当部長は、同ミッションが地域の創意と世界の機会を結ぶ橋になると説明した。IIT-M Globalのティルマライ・マダヴナラヤン(Thirumalai Madhavnarayan)CEO兼取締役は、試作品開発、実証事業、顧客獲得、資金調達、世界市場への展開という測定可能な成果を重視するとした。
インドのジャヤント・チャウダリー(Jayant Chaudhary)技能開発・起業促進担当閣外相兼教育担当閣外相は、Tier 2、Tier 3都市の若者にも世界水準の製品を生み出す機会を確保すると述べた。同ミッションは、国際競争力のある製品や技術を構想、設計、開発、保有し、世界へ送り出す「製品を生み出す国」「スタートアップ国家」を築き、「Viksit Bharat @2047」に貢献することを目指す。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部