2026年11月
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侵略的外来種の生態系への影響、グローバルサウスで34%深刻に インド

スイスのフリブール大学(University of Fribourg)の研究者らは、侵略的外来種(IAS)の生態系への影響が、グローバルノースよりグローバルサウスで34%深刻だったことを示した。一方で、生態系への影響の報告件数はグローバルノースがグローバルサウスの2倍以上だった。科学誌nature indiaが9月29日に伝えた。

従来の評価は影響がグローバルノースに集中するとしていたが、種の絶対数に基づく算定には、豊かな国々の研究資金や研究活動の多さによる偏りがある。同大学のスヴェン・バッハー(Sven Bacher)氏らは、報告された地域の生態系への影響全体に対する深刻な影響の割合を示す指標を開発。在来種の個体群の急減や地域的絶滅を引き起こす影響を「深刻」と分類した。

両地域に存在する外来種164種では、この指標による平均的な影響の深刻度がグローバルサウスで50%高かった。60カ国以上で牧草地や在来の森林を脅かす低木ランタナでは、深刻な影響の割合がグローバルノースの0%に対し、グローバルサウスでは71%だった。カダヤシ、ムラサキイガイ、クマネズミでも、深刻な影響の割合は約2倍だった。同氏は、豊かな国々では集中的な生態系管理が被害を抑える一方、インドなどでは貿易増加による種の持ち込みに関係機関の対応が追いつかないと説明した。

インドでは1960~2020年の外来種の侵入による費用が1273億米ドルと推計される。国家生物多様性局は2026年3月、全国的なリストの作成、高リスク種の優先順位付け、予防・管理・根絶策の提言を目的に専門家委員会を設置した。ボーパールのアジム・プレムジ大学のアロク・バン(Alok Bang)氏は、保護区のモニタリングや環境アセスメントなどを通じ、影響評価を日常的な生物多様性管理に組み込むべきだと指摘した。

ベンガルールのアショーカ生態学環境研究トラストのケサン・ブティア(Kesang Bhutia)氏は、インドの主要オンライン苗木販売業者3社が掲載する1856種を調査した。外来種は1371種で在来種480種の約3倍だった。うち327種は侵略的として知られ、インドで侵略的と認識されるランタナなど57種も販売されていた。同氏は、現在栽培されている外来植物の生態系への損失が数年後に顕在化する可能性があり、「侵入負債」が蓄積していると警告した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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