韓国の科学技術・情報通信部（MSIT）は4月22日、東南アジア諸国連合（ASEAN）、韓国科学技術政策研究院（Science & Technology Policy Institute）と共同で、2020年度「韓国-ASEAN科学・技術・イノベーション優秀賞（Rok-ASEAN Award for Excellence in Science, Technology and Innovation）」の表彰式をオンラインで開催した。

この賞は、毎年MSITがASEANから2名の科学者を選出して表彰するもので、ASEANの科学技術研究の支援と韓国・ASEAN間のネットワークの強化を目的としている。受賞者には1万2,000米ドル（約130万円）の賞金が授与される。

今回表彰されたのは、以下の2名である。

• フィリピンの経済開発に貢献するための材料工学とエネルギー技術を研究しているフィリピンのローレンス・A・リムジュコ（Lawrence A. Limjuco）博士
• 農業と工業の廃棄物を利用した環境に優しいコンクリートの開発に取り組んでいるマレーシアのヌル・ハフィザ・アブド・カリード（Nur Hafizah Abd Khalid）博士

表彰式後に「新型コロナ後の経済回復、技術、イノベーション、企業」をテーマにしたワークショップが開催され、新型コロナによる経済危機を克服するための韓国の政策が紹介されたほか、技術系スタートアップのエコシステムや中小企業の支援に関する議論が行われた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部