韓国の科学技術情報通信部(MSIT)と外務省は米国の総務省、商務省の宇宙ベースの測位、航法、タイミング(Positioning, Navigation, Timing: PNT)に関する国家調整局(National Coordination Office for Space-Based PNT)と、民生用全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System: GNSS)に関する韓米共同声明(Korea-U.S. Joint Statement on Civil Global Navigation Satellite Systems Cooperation)に調印した。5月27日に発表された。
韓国は、第4次産業革命の基盤として、高精度なPNT情報を提供する独自の衛星測位システム(Korean Positioning System: KPS)の開発を計画している。
この共同声明は、5月に行われた韓米首脳会談の内容に基づき、衛星測位システムに関する協力関係強化の道筋を示したものとなる。
具体的には、
―について言及している。
現在、韓国はKPSの開発に向けた実現可能性調査を行っており、実現可能と判断されれば2022年に開発を開始する予定である。
MSITの宇宙・巨大科学政策部門を率いるシン・ジェシク(Jaeshik Shin)氏は、共同声明はアルテミス合意への署名とともに首脳会談で得られた宇宙科学関連の重要な成果の1つとし、韓国の宇宙関連投資の拡大と民間宇宙産業の推進に大きな影響を与えると語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部