2021年09月
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プレシジョン・メディシン・ソフトウェアでリーダー国に 韓国、行動計画発表

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、8月12日に開催された第43回中央緊急経済管理本部会議(Meeting of the Central Emergency Economy Management Headquarters)で、保健福祉部(Ministry of Health and Welfare)等の関連行政機関と共同で、「プレシジョン・メディシン・ソフトウェア行動計画(Precision Medicine Software Action Plan)」を発表した。

本計画は、医療AIソフトウェアスイートの「Dr. Answer」の利用拡大をはじめ、「韓国版ニューディール2.0」政策に沿って、プレシジョン・メディシン・ソフトウェアのリーダー国を目指すための行動指針を示したものである。

MSITは、医学分野の専門家や医療ソフトウェア企業等の意見を取り入れ、次の3つの柱の下に11のタスクを設定している。

(1) 国民の日常生活にまで目に見える成果を広げる

  • 医療機関のクラウド変革の支援
  • 国内8カ所の医療機関への医療AIソフトウェアの導入促進
  • AIを用いた救急車システム(AI ambulances)の段階的導入

(2) 世界レベルのプレシジョン・メディシン・ソフトウェアのエコシステムを育成する

  • MSITによる「韓国医療データダム」(K-medical data)とDr. Answerプラットフォームの公開
  • 医療AIソフトウェア企業への支援
  • 医療デバイスの承認に関する規制の見直し
  • IT企業や医療機関へのAIソフトウェア研修の提供
  • Dr. Answerブランドの海外プロモーション

(3) 次世代の医療サービスを整備する

  • AI診断で対応できる希少小児疾患の拡大
  • AIを用いた感染症対策ソリューションやデジタル医療
  • 医療メタバース技術の推進

MSITのイム・ヘスク(Lim Hyesook)長官は「プレシジョン・メディシン・ソフトウェアが国民の健康寿命を延ばし、大きな潜在力を持つ新たな市場となるよう、MSITは、韓国のDNA(データ、ネットワーク、AI)能力を強化し、直ちに本行動計画を実行に移す」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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