韓国の科学技術情報通信部(MSIT)が9月7日、ソウルで第1回AI戦略サミット(AI Strategy Summit)を開催した。政府関係者やAI(人工知能)関連企業のCEO、学術界の関係者らが参加し、AIにおける韓国の世界的競争力を強化するためのAI投資戦略や官民連携方法について話し合った。
韓国政府は2019年12月に国家AI戦略(National Strategy for AI)を発表し、「データダム」プロジェクトやAIの研究開発プロジェクトに多額の投資を行っている。また、IT業界や通信業界の大手企業もAI半導体やデータセンターなどの先進AI技術に積極的に投資している。
しかし、AI先進国の米国や中国に比べると、データや計算リソース、人材は不足しており、AI戦略サミットは、こうした状況を打破するための官民連携戦略を議論する場として設置された。今後は年2回の開催を予定している。
第1回となる本サミットでは、サミットの構成、官民連携について継続的に議論するための方策、AI技術の新たなパラダイム「ハイパースケールAI」に関する議論が行われた。
ハイパースケールAIに関しては、
といった方向性が議論された。
MSITのイム・ヘスク(Lim Hyesook)長官は「民間部門と公共部門が投資戦略を共有し、ハイパースケールAIエコシステムの推進に向けた方策を議論することができ、有意義な会合となった」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部