2021年11月
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ワクチンパートナーシップに関するMOUに調印 韓・米

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、国連総会開催中のニューヨークで9月21日、韓国・米国間のグローバルワクチンパートナーシップに関する了解覚書(MOU)調印式および円卓会議(KORUS Global Vaccine Partnership MOU Signing Ceremony and Business Roundtable)が開催されたと発表した。

今回の調印式と会議は、韓国と米国のワクチン企業や研究機関による協力を強化し、民間部門の連携を通じて世界的な医療危機を克服する方法を探ることを目標として、MSITと韓国保健福祉部(MOHW)、産業通商資源部(MOTIE)が共同で開催した。

調印式ではワクチンの原材料を製造する米国のライフサイエンス企業サイティバ(Cytiva)が、細胞培養用製品等の資材の生産工場を韓国に設立する計画に関する投資報告書を提出した。この計画を通じ、韓国国内にワクチン原料の安定供給網が構築されるとともに、韓国がワクチンの世界的ハブに成長すると考えられている。

さらに、韓国と米国の17のワクチン関連企業・研究機関が、原材料やワクチンの共同開発、受託製造等に関する複数のMOUを締結した。

円卓会議には韓国と米国の11企業の代表者が出席し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを克服するための政府間や国際機関間の協力の重要性を確認した。また、技術協力を通じたワクチン生産の拡大、ワクチン原料の安定供給、新型コロナウイルスワクチンや次世代ワクチンの共同開発等について意見を交わした。

MSITは「今回のMOU調印により、韓国と米国の研究開発における協力システムを強化するための基礎が築かれた。私たちは、将来発生する感染症に対応するため、継続して協力関係を構築し、研究開発能力を強化する」としている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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