韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は11月1日、人工知能(AI)の利用を全地域で促進するための政府の方針を、17の地方自治体・公的機関と共同で発表した。デジタルトランスフォーメンションを加速し、新型コロナウイルスの打撃を受けた地方経済を再活性化するための共同プロジェクトの実施を目指す。
MSITが打ち出した方針の概要は以下の通り。
このAI促進計画は「国民のため、AIをすべての地域に」をテーマとし、具体的には、1)光州広域市のAIクラスター地域をAIイノベーションの拠点として活用、2)各地域の特性や強みを踏まえた大規模プロジェクトを計画、3)各地域の主要産業の革新に向けたAIの幅広い利用およびAIとのコンバージェンス(融合)、等の計画を含む。また、政府は地方のさまざまなAI事業やプロジェクトを結び付け、地域間の連携を促進することを目指す。
地方自治体は各地域の要望を考慮したプロジェクトを立案し、MSITは助言、予算、調整等の支援を提供する。各道・地域で大規模な主要プロジェクトを立案し、2022年に予算を確保、または実行可能性調査を実施することを目指す。その他、AI専門家の育成や各地域の主要プロジェクトの実行に向けた拠点の指定も計画している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部