韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、「データ保護技術開発戦略(Data Protection Technology Development Strategy)」を公表した。2021年11月18日の発表。
1)には、2022年~2024年に120億ウォンの投資が計画されているプライバシー強化技術(Privacy Enhancing Technology: PET)、準同型暗号(Homomorphic Encryption: HE)、量子暗号等の暗号化技術のほか、合成データやブロックチェーン保護、データ主権保護に関する技術が含まれる。
2)では、運輸や物流等の業界に加え、韓国国家統計システム(K-statistics system)にデータ保護技術を応用する。統計庁(Statistics Office)の協力の下、準同型暗号や合成データ、差分プライバシー(differential privacy)等の技術を利用し、複数の政府機関に分散したデータを連携させ、公共データの安全な利用を促進する。
3)では、データ保護教育の専門大学として2校を指定し、人材を育成する。AIセキュリティ分野で約50名、「K-shield」プログラム で350名を教育することを目指す。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部