韓国の科学技術情報通信部(MSIT)のイム・ヘスク(Lim Hyesook)長官が2021年12月13日から14日にかけて米国ワシントンを訪問し、米国科学技術政策局(OSTP)のエリック・ランダー(Eric Lander)局長、連邦通信委員会(FCC)のジェシカ・ローゼンウォーセル(Jessica Rosenworcel)委員長、国立科学財団(NSF)のセスラマン・パンチャナタン(Sethuraman Panchanathan)長官と会談した。
韓国と米国の代表らがリアル会談した (写真提供:MSIT)
OSTPでの会談で、イム長官とランダー局長は、最先端技術部門における協力関係の構築に関する詳細な議論を行った。両者は半導体、新興技術の標準化、エネルギー革新技術等の幅広い分野で提携することに同意した。また、技術開発に関する国際協力を支援する基金の設立が必要であるという点で合意に達した。
続いて行われたジェシカ・ローゼンウォーセルFCC委員長との会談では、通信・ネットワークシステムの開発と展開に関する計画が議論された。
イム長官は翌日にNSFを訪問し、量子技術に関する了解覚書(MOU)の早急な締結が必要であると訴えたほか、共同研究や人材交流への国家レベルの支援を依頼した。NSFのパンチャナタン長官は研究者のための二国間共同ワークショップの開催を目指すと約束した。
またイム長官は、韓米共同研究プロジェクト「共同燃料サイクル研究(Joint Fuel Cycle Studies」の成功に大きく貢献したとして、米エネルギー省のアンドリュー・グリフィス(Andrew Griffith)次官補代理に韓国の科学技術勲章(Order of Science and Technology Merit)を授与した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部