2022年02月
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科学・技術・ICTの研究開発と、戦略的ICT技術開発で2つの行動計画を発表 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は2022年1月に入り、科学技術に関する以下の2つの行動計画を発表した。

MSITはまず1月3日、研究開発プロジェクトへの6兆4,200億ウォンの投資計画を含む「科学、技術、情報通信技術(ICT)研究開発行動計画(Science, Technology, and ICT R&D Action Plan)」を発表した。同時に、技術大国としての地位の確保やデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進にとって重要な、科学技術・ICT分野の11の技術を指定した。

MSITはこの行動計画の下で、炭素中立(carbon neutral)を実現するための中核技術、量子やバイオテクノロジー等の革新的技術、宇宙・航空関連技術を支援する。また、人工知能(AI)、6G、サイバーセキュリティ等、デジタル分野の戦略上重要な技術(Critical Strategic Technologies)に関する研究開発プロジェクトを優先的に支援するという。

MSITは次に1月13日、量子コンピューティング、スーパーコンピューティング、次世代半導体、超伝導体(super conductor)の4技術に904億ウォンを投資する「ICT戦略技術開発の行動計画(Action Plan for ICT Strategic Technology Development)」を発表した。世界の技術競争で優位に立つため、中核技術の確保と研究設備の強化に重点的に投資するという。

各技術に関する主な計画は以下の通り。

  • 量子コンピューティング:50量子ビットコンピューターの開発、研究者の育成施設の設立、米国との共同研究施設の設立。
  • スーパーコンピューティング:「スーパーCPU」の開発に向けた試作チップの製造と検証、スーパーコンピューターを用いた科学的難題の解決を目的とした共同研究。
  • 半導体:「Process in Memory(PIM)」や「エピ(Epi)」技術を用いた次世代の化合物半導体の開発。
  • 超伝導体:無絶縁高温超伝導(no-insulation high-temperature superconducting)技術の支援。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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