韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は2月17日、2023年の国家の研究開発に対する投資の方針と基準を決定するためのラウンドテーブル会議をオンラインで開催した。
MSITは他の省庁から出された案や優先事項に基づき、予算配分の方向性を策定している。また、関係者による幅広い意見を反映するため、研究機関、学術機関、企業から意見を収集している。
議長を務めたイ・ギョンス(Lee Gyungsu)科学・技術・イノベーション担当次官は、世界的な技術競争やカーボンニュートラル(炭素中立)、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する国家と社会の重要な課題の解決に向けた科学技術の重要性を強調し、必要とされている領域に予算を配分するための積極的な提案を参加者に求めた。
MSITは2月18日、コロンビア共和国の科学・技術・革新省(Ministry of Science, Technology and Innovation)と、第1回目の科学技術に関する韓国・コロンビア合同委員会会議(Korea-Colombia Joint Committee Meeting on Science and Technology)を開催し、科学技術の協力に関する了解覚書(Memorandum of Understanding)を締結した。
両国の代表者は各国の科学技術政策を紹介した後、バイオエンジニアリングやカーボンニュートラルを含む分野での協力方法を議論した。特に、バイオサイエンスの資源を効率的に管理・利用する方法や、バイオテクノロジーに基づく経済(bio economy)戦略、水素エネルギーや炭素回収技術の利用が議題となった。
両国は今後、上記の分野での緊密な二国間協力を通じた互恵的パートナーシップを構築することを目指している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部