韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は3月18日、成層圏ドローンの開発に向けたプロジェクトグループを韓国航空宇宙研究院(KARI)に設立した(期間:2022~25年、総予算:375億ウォン=約37億円)。
成層圏ドローンは成層圏で長時間飛行でき、発生するスペースデブリ(宇宙ゴミ)の量も少なく、運用・保守コストが少ないことから脚光を浴びている。MSITは20 kg 以上の機器を搭載して高高度で30日以上滞空できる成層圏ドローンの開発を目指す。
MSITは3月22日、「国際科学・ビジネスベルト(International Science and Business Belt:ISBB)」 の第2次基本計画(2022~30年)を最終決定した。ISBBは複数の地域にまたがる「ベルト」を形成し、科学の基礎研究とビジネスを収束することにより、体系的かつ統合的な方法でこれらの地域を育成するプロジェクトである。
今回の計画では、
―という3つの戦略を掲げている。
MSITは3月30日、第1回「技術移転(Technology Transfer:TT)ファンド」の投資先候補企業の1次審査が順調に行われたと発表した。このファンドは大学や研究機関からの移転された技術の商用化を支援することを目的としたもので、第1回の投資額は200億ウォン相当となる。
MSITは2021年から2024年にかけて計4回で1,000億ウォン以上の資金を調達することを計画している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部