韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は7月19日、新たな国家的イノベーションシステムの構築と技術・デジタルイノベーションの進歩を促すことを目的とした、以下の5つの重要戦略を発表した。

1. 1. よりミッション志向型の研究開発システムの設計
2. 2. 民間部門からの多額の投資の誘引と、今後10～20年間の国家を支える次なる技術の発見
3. 3. 優秀な人材の創出
4. 4. 民間部門との協力を通じた全国的なデジタル能力の向上
5. 5. 非接触の時代における科学・デジタルの活用を通じた弱者の支援と社会問題の解決

プライベート5Gを活用した5G融合サービスの実証プロジェクトを開始

MSITは7月4日、韓国情報社会振興院(NIA) および韓国情報通信産業振興院(NIPA)と共同で、「5Gモバイル通信融合プロジェクト(5G Mobile Communications Convergence Project)」のパイロット実証を開始すると発表した。

このプロジェクトは、プライベート5Gネットワーク・5G技術の活用により、5G融合サービスの用途を見出し、利用を拡大することを目的としている。公共・民間部門からの11件の下位事業(sub-task)を含む3件の実証プロジェクトで構成され、総額480億ウォンの出資を受けている。

中米経済統合銀行とICT協力に関するMoUを締結

MSITは7月12日、国際金融機関である中米経済統合銀行(CABEI)と、情報通信技術(ICT)における協力に関する了解覚書(MoU)を締結した。韓国は2020年にCABEIに加盟し、2022年7月に韓国事務所を設立している。

2018年の協力協定を更新する今回のMoUの下で、MSITとCABEIは、韓国からの専門家の派遣や知識・経験の共有を通じて協力関係を強化することを目指している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部