2022年09月
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韓国MSIT長官、ワシントン訪問―最先端技術における韓米協力の強化で協議

韓国・科学技術情報通信部(MSIT)のイ・ジョンホ(Lee Jong-Ho)長官は8月1日、米国ワシントンD.C.を訪問し、最先端技術における韓米の協力を強化する方法を米政府高官らと話し合った。

イ長官と米大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)アロンドラ・ネルソン(Alondra Nelson)局長は、5月の韓米首脳会談で合意された技術協力の内容を再確認し、経済・安全保障における重要な新興技術に対する相互理解に基づいて技術協力を強化することで合意した。特に、量子技術での協力強化に関して2022年末に共同声明を出すとした。

イ長官はまた、米国家宇宙会議(NSpC)のチラグ・パリク(Chirag Parikh)事務局長、米航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン(Bill Nelson)長官と面会し、NASAの月・火星探査や韓国独自の衛星測位システム(Korean Positioning System: KPS)の開発を含む、幅広い宇宙技術分野での協力について話し合った。

イ長官はその後、フロリダ州オーランドを訪れ、韓国初の月探査機「タヌリ(Danuri)」の打ち上げに立ち会った。

韓国天文宇宙科学研究院がNASAの最新宇宙望遠鏡「SPHEREx」の試験装置を開発

MSITと韓国天文宇宙科学研究院(KASI)は8月17日、米航空宇宙局(NASA)の最新宇宙望遠鏡「SPHEREx(Spectro-Photometer for the History of the Universe, Epoch of Reionization, and Ices Explorer)」の試験装置の開発に成功したと発表した。

SPHERExは宇宙の起源や歴史を調べるための全天分光観測プロジェクトであり、NASAのジェット推進研究所(JPL)、カリフォルニア工科大学(Caltech)、KASIを含む12機関が参加している。この装置はKASIが3年掛かりで開発したもので、極低温真空チャンバーを用いて望遠鏡が宇宙空間で晒される環境を再現し、性能を検査することを目的としている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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