韓国・産業通商資源部(MOTIE)傘下の韓国技術標準院(KATS)は2月22日、「ネットゼロエネルギー」の実践指針を示す国際標準を初めて発表した。
ネットゼロエネルギーとは、エネルギー消費量と再生可能エネルギーの生産量を等しくしてシステムのエネルギー量を差し引きゼロにすることであり、カーボンニュートラルを実現するための鍵となる。
このガイドは、ネットゼロエネルギーの範囲や基準年、企業の工場や建物内での活動におけるエネルギー効率管理や再生可能エネルギーの利用といった原則を提案している。
産業環境向けの国際標準の設定を求める動きが活発化するなかで策定されたこの指針は、カーボンニュートラルの実現を目指す企業のためのネットゼロエネルギーに関するロードマップとなりうる。
KATSのオ・クァンヘ(Oh Kwang hae)標準政策局局長(director general of bureau of standards policy)は、「企業がネットゼロ方針を通じてエネルギーを効率的に管理できるようにこの標準を提案した。究極的にはカーボンニュートラルの達成に向けた指針を示している」とし、「引き続き、エネルギー削減やカーボンフリー燃料の使用等の関連分野における標準化の策定と普及に向けた活動を推進していく」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部