2023年04月
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転写式タトゥーのように組織表面に移植できる細胞シート開発 韓国POSTECH

韓国の浦項工科大学校(POSTECH)は3月17日、同大学材料科学・工学科(Department of Materials Science and Engineering)のジョン・サンジュン(Jung Sungjune)教授らの国際共同研究チームが、転写式のタトゥーのように組織表面に直接移植できる細胞シートを開発したと発表した。研究成果は学術誌 Advanced Materials に掲載された。

細胞シートは、皮膚の創傷治癒や組織再生を促進する技術として、特にやけど等の複雑で広範囲の外傷の治療において有望な成果を挙げている。しかし、これまでの細胞シートシステムでは、外部刺激を用いて培養した細胞シートを剥離する必要があった。

POSTECHと英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)、韓国の釜山大学校(Pusan National University)の研究者から成る研究チームは、細胞が2つの異なる表面間を垂直方向に移動できることを初めて証明し、自然な細胞移動の機構を利用した細胞シートデリバリーシステムを開発した。このシステムは外部刺激による剥離プロセスが不要であるため、生体適合性と利便性を向上させることができる。

(提供:いずれもPOSTECH)

このシステムは動物モデルにおいて、さまざまな種類の創傷で迅速に組織を再生できることを示した。チームは今回の成果に基づき、個々の創傷に合わせて作製できる培養細胞シートの開発を計画している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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