韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は3月22日、ソウル市内のホテルで「国家戦略技術を支える未来材料の確保に向けた戦略(Strategy for Securing Future Materials to Support National Strategic Technologies)」を発表した。
この会合の前半では、MSITのイ・ジョンホ(Lee Jong-ho)長官が上記戦略を発表し、研究者らと議論を交わした。後半では、企業幹部や研究者らが未来材料分野の研究開発の現状と支援の方向性について話し合った。会合には企業、大学、政府出資研究機関等に所属する200人以上の材料研究者が出席した。
MSITは、韓国政府が2022年10月に発表した12の「国家戦略技術」に基づき必要となる100の未来材料を特定し、技術上の優位性を確保するための今後10年間の技術ロードマップを策定した。MSITおよび政府は今後、次のような活動を計画している。
イ・ジョンホ長官は「技術を具現化する未来材料の確保は、主要国間の技術覇権競争で優位に立つために重要である。我々は引き続き市場と密にコミュニケーションを取り、影響力ある材料を発見し、技術的優位性に向けた支援を提供していく」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部