韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は4月4日、韓国政府が2022年10月に指定した「国家戦略技術」に関する特別委員会を設立し、第1回の公式会議を開催した。
この委員会は、国家戦略技術の開発に関わる政府部門や産学の各技術分野の専門家と密にコミュニケーションを取ることを目的とした官民合同の審議機関として設立された。メンバーは大手企業の専門家を含む14名の専門家と政府機関に所属する9名で構成される。
今回の会合では、2023年前半の国家戦略技術プロジェクトとして、次世代二次電池、韓国都市航空交通(K-UAM)、月探査の第2段階、第6世代(6G)移動通信システムに関する以下4件のプロジェクトが選出された。
分野 | プロジェクト/タスク | 担当部 |
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二次電池 | 環境に優しいモビリティの高性能次世代二次電池の開発 | 産業通商資源部 (MOTIE) |
→ (~'28)400ワット時毎キログラム(Wh/kg)の次世代電池(全固体、リチウム金属等)の製造技術の確保 | ||
先進モビリティ | 韓国都市航空交通(K-UAM)の安全運用システムの開発 | 国土交通部 (MOLIT) |
→ (~'30)UAMの初期の交通運用・認証技術の発展と運用システムの確立 | ||
航空宇宙海洋 | 月探査の第2段階(月着陸機)開発 | MSIT |
→ (~'32)月着陸機の自力での打ち上げ(self-launch)と次世代打ち上げ機を用いたミッション | ||
次世代通信 | 次世代ネットワーク(6G)産業技術開発段階 | MSIT |
→ (~'28)確保した6G標準特許と商用化技術に基づく統合システム実証 |
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部