2023年05月
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国産ロケット「ヌリ」の3回目打ち上げへ―商用衛星は初 韓国

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は4月11日に韓国の独自開発ロケット「ヌリ(Nuri)」の打ち上げ管理委員会を開催し、同機の3回目の打ち上げ予定日時を2023年5月24日18時24分に決定した。

同委員会では打ち上げに向けた準備、衛星ペイロードのスケジュール、最終試験計画、打ち上げ条件(天候、宇宙環境、起こりうる宇宙物体との衝突等)について慎重に検討したうえで上記の打ち上げ予定日を決定し、予備期間を5月25~31日に設けた。打ち上げ予定時刻は、搭載するメインの衛星「Next Generation Small Satellite 2」の軌道を考慮して決定された。この衛星はイメージングレーダー技術の検証と地球近傍軌道の宇宙放射線の観測をミッションとする。

ヌリは第1・第2段の組み立てが完了し、打ち上げに向けてさまざまな性能試験を受けている。搭載する8基の衛星が羅老宇宙センター(Naro Space Center)に到着した後、第3段の組み立てが行われる予定。

今回の打ち上げには韓国の航空機部品メーカー「ハンファ・エアロスペース(Hanwha Aerospace)」が協力する。MSITのオ・テソク(Oh Tae-seok)第1次官は「3回目の打ち上げは、商用規模の衛星を打ち上げる初めての試みであり、国産ロケットであるヌリの組み立てに民間企業が初めて参加する点で大きな意義がある」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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