韓国の光州科学技術院(GIST)が、教育・研究用としては韓国最大規模となるAI(人工知能)超高性能コンピューティングのパブリック・インフラストラクチャの本格稼働を開始した。

GISTスーパーコンピューティングセンター(GIST Supercomputing Center)は4月13日に「ハイパフォーマンス・コンピューティング-AIパブリック・インフラストラクチャ・データセンター(HPC-AI Public Infrastructure Data Center)」の看板掛け式を行い、24日から正式に業務を開始した。

このHPC-AIパブリック・インフラストラクチャは、世界では178位、韓国では6位のスーパーコンピューターであり、教育・研究用としては韓国最大となる。脳画像データを使った疾病予測や衛星画像データの分析、AI・ビッグデータ・IoTモデル学習等、様々な用途での利用が見込まれる。

性能面に関しては、32ビット演算で最大6ペタフロップスを実現し、10ペタバイトのストレージスペースを有する。既存の国内GPUインフラでは困難な毎秒150ギガバイト以上のスピードでデータを提供すると同時に、最上位のA100GPUを320個統合して一つのGPUとして使用することで、マルチノードのHPC-AIコンピューティングに効果的に対応することができる。

GISTスーパーコンピューティングセンターのキム・ジョンウォン(Kim Jongwon)所長は、「データや有力なAIモデルを作成・流通させるシステムの確立や、様々なAI産業を融合するための基盤の確立に大きく貢献することが期待される」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部