韓国科学情報通信部(MIST)と韓国科学技術企画評価院(KISTEP)は、2024年度の政府研究開発投資の方針および基準計画に関する公聴会を開催し、計画の概要を説明するとともに、産業界・学術界の研究者や専門家、省庁の関係者、一般市民から広く意見を募った。2月22日付け。

公聴会は2部構成。第1部では同計画の総合的なプレゼンテーションのほか、産業界・学術界の専門家を交えたパネルディスカッションと質疑応答が行われた。プレゼンテーションでは、「技術主権の確立と将来の成長に向けた基盤の拡大」「科学技術(S&T)ベースの産業変革の推進」「社会的持続可能性の強化」という3つの分野において、「経済安全保障を確立するためのグローバルサプライチェーンへの先制投資」や「カーボンニュートラルな社会への移行に向けた未来技術の確保と新たな成長の推進」等の8つの投資方針が示された。

第2部では、投資戦略に関するプレゼンテーションの後、各技術分野(公共空間、エネルギー環境、機械材料、ICT融合、バイオメディカル、基礎インフラ)の専門委員会による詳細な議論が行われた。

MISTのチュ・ヨンチャン(Joo Young-Chang)副長官は、「韓国を取り巻く内外の状況を考えると、S&Tのイノベーションへの十分な投資は、これまで以上に急務である」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部