韓国の科学技術情報通信部(MSIT)のイ・ジョンホ(Lee Jong-ho)長官は5月12日、洪陵(ホンヌン)研究開発特区(イノポリス)を訪問し、入居企業の代表や高麗大学校(Korea University)、慶熙大学校(Kyung Hee University)、韓国科学技術院(KAIST)のバイオ分野の関係者らと会談を行った。

韓国は、最先端バイオのエコシステムを強化するという方針の下、ハイテクバイオ分野における競争力を高めるため、中核戦略技術への研究開発投資、優秀な人材の確保、クラスターの拡充に取り組んでいる。

韓国政府は、2022年10月に発表された「国家戦略技術育成計画(National Strategic Technology Fostering Plan)」を通じ、国が注力すべき国家戦略技術の一つに「最先端バイオ」を選定した。2023年3月には、戦略的技術を育成する制度的土台を確立するために国家戦略技術育成特別法(Special Act on Fostering National Strategic Technologies)」を制定し、4月から官民共同の国家戦略技術特別委員会(Special Committee on National Strategic Technologies)が活動を開始している。同委員会は現在、省庁の垣根を超えた戦略的ロードマップの作成を進めており、今回の現地会合で議論した成果を積極的に反映していく予定である。

イ長官は会合で「先端バイオ分野における戦略的技術を育成するための研究開発投資を継続し、韓国のバイオクラスターの競争力確保を支援する」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部