韓国科学技術情報通信部(MSIT)のチュ・ヨンチャン(Joo Young-chang)副長官はドイツ・ベルリンを訪問し、イェンス・ブランデンブルク(Jens Brandenburg)ドイツ連邦教育研究省(BMBF)政務次官と会談し、戦略技術における二国間協力を拡大する方法を話し合った。会談は5月24日。
同会合で、チュ副長官は韓国の「12の国家戦略技術の育成戦略」について、イェンス政務次官はドイツ政府が2月に発表した「研究とイノベーションの未来戦略」について説明した。また両者は、技術覇権時代に対応するための両国の政策の方向性における類似性を確認し、「戦略技術開発戦略」に関する将来の研究において協力することで合意した。まずは両国の科学技術政策シンクタンク間での共同研究から着手し、戦略的パートナーシップを強化する。
チュ副長官は同日、韓国科学技術評価・企画院(KISTEP)とドイツのフラウンホーファー研究所(Fraunhofer-ISI)が主催した「技術主権に関する韓国・ドイツ間フォーラム(Korea-Germany Forum on Technology Sovereignty)」の基調講演に登壇し、技術主権の確立に向けた両国間の協力の重要性を強調した。
MSITは「チュ副長官のドイツ訪問は技術主権の確立に向けた最適なパートナーを探すことを目的としたものである。MSITは2023年後半に予定されている第7回科学・技術・産業に関する韓国・ドイツ共同委員会(7th Korea-Germany Joint Committee on Science, Technology and Industry)等の政府の協力チャネルを通じて、引き続き既存の協力手段を発展させる」との声明を発表した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部