2023年08月
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AI人材をグローバルレベルに―韓国とグーグルが連携強化

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)とグーグル(Google)が共同でコーディネートした「AI for Korea 2023」イベントが7月13日から15日までの3日間の日程で開催された。このイベントは、グーグルとの研究開発協力を強化することで、韓国の人工知能(AI)産業の拡大とグローバル化を図り、韓国のAI人材をグローバルレベルに成長させる支援をすることを目的とした。

今回のイベントを契機として、MSITとグーグルは、韓国における人材育成とAI研究開発の分野で、さらなる連携を推進していくことを予定している。

人材育成に関して、グーグルは、「機械学習ブートキャンプ」プログラムの規模を現在の2倍以上に拡大し、韓国国内のAI非専攻者やAI関連の職歴のない者を対象にした独自のデジタル教育プログラムを導入するほか、学生や起業家・起業予定者を対象とする「スタートアップ・スクール」を立ち上げる。さらにMSITは、2024年からグーグルとの共同カリキュラムを運営することを構想している。

AIの研究開発促進に関しては、MSITの手配により、韓国のAIイノベーションハブとグーグルとの間で定期的な学術交流プログラムを実施し、2023年後半から共同研究を行うことを計画している。一方グーグルは、同社が選出した韓国人研究者の研究プロジェクトを支援する。

MSITのイ・ジョンホ(Lee Jong-ho)長官は、「韓国が競争の激しいグローバルなAI市場で主導権を握るためには、国内企業が海外進出や独自の大規模AIモデルの開発・普及に努めるとともに、グーグルのようなグローバル企業との連携を通じて技術力を向上させることが重要だ」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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