韓国の科学技術情報通信部(MSIT)のイ・ジョンホ(Lee Jong-ho)長官が7月13日、ソウルでラトビアのイルゼ・インドリクソーネ(Ilze Indriksone)経済相と会談し、量子技術分野におけるそれぞれの国の研究開発投資戦略を共有するとともに、両国の協力の可能性について話し合った。

インドリクソーネ氏との会談で、イ長官は、技術覇権をめぐる国際競争が激化していることを背景に、科学技術の重要性が高まっていることを強調し、12大国家戦略技術の選定をはじめとする韓国の研究開発投資戦略を紹介した。

会談ではまた、12大国家戦略技術の1つである量子技術をめぐる協力の道筋について話し合いが行われ、韓国とラトビア両政府が量子技術育成のためにそれぞれ取っている政策が共有された。

イ長官は特に、科学、技術、情報通信の分野で韓国と欧州の協力が深まっていることを取り上げ、EU(欧州連合)の研究助成プログラム「ホライズン・ヨーロッパ」への韓国の参加のための交渉の開始や韓・EUデジタルパートナーシップの立ち上げ等の取り組みに言及した。

イ長官は、ラトビアは小さな領土と乏しい天然資源という制約を、優秀な人材の育成を通じて克服しているという点で韓国と共通点があると述べ、「今回の会談を契機に、韓国とラトビアの科学、技術、情報通信分野での協力がさらに進むことを願っている」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部