韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は9月14日、韓国と米国のデジタル協力強化に向けた最近の取り組みを発表した。そのリリースでは、米国務省とMSITが9月に共同開催したICT政策フォーラムの内容と、MSITのパク・ユンギュ(Park Yun Kyu)第2次官による米政府と国際機関の高官との会談の成果について公表した。
MSITと米国務省が9月12日・13日に開催した「第7回韓国・米国ICT政策フォーラム」では、米国務省、米商務省国家電気通信情報庁(NTIA)、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA))と、世界銀行や米州開発銀行(IDB))の高官との会談が行われた。会談では、韓国政府が推進する新しいデジタル秩序が紹介されたほか、人工知能(AI)やOpenRAN、6Gなどの高度デジタル技術の分野において韓米の協力に向けた具体的な方策について話し合われた。
今回のフォーラムでは、二国間協力のための具体的な方向性を示す初の共同声明が発表された。声明には、5G、6G、OpenRANの分野での研究開発協力の強化や、信頼できるネットワーク技術の実現に向けインド太平洋地域の第三国における通信サプライチェーンの多様性を高めるための協力などが盛り込まれた。
一方、パク第2次官は9月12日と13日にワシントンDCで、韓米のデジタル協力の範囲拡大に関連しIDBの高官らと会談した。パク第2次官はまた、国際社会におけるデジタル開発協力とデジタル格差解消の必要性についてのコンセンサスを構築するため、IDBと世界銀行の高官とも会談した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部