2023年10月
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韓国大統領、NY大学で「デジタル権利章典の5つの基本原則」発表

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は9月25日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が米国ニューヨーク大学(NYU)で開かれた「デジタルビジョンフォーラム」に出席したと発表した。同フォーラムで尹大統領は、「デジタル権利章典」の5つの基本原則を示した。

5つの基本原則は、2022年9月の「ニューヨーク・イニシアチブ」から始まった一連の世界的な取り組みを通じて策定されたものだ。

フォーラムには、尹大統領のほか、米国からはニューヨーク市副市長、国立科学財団(NSF)長官、ニューヨーク州議員、NYU学長、そしてAI分野の世界的権威であるNYUのヤン・ルカン(Yaan LeCun)教授らが出席した。フォーラムの議長は、2年連続でマーク・リッパート(Mark Lippert)前駐韓米大使が務めた。前大使の出席は、韓国と米国との強固なパートナーシップを浮き彫りにした。

フォーラムの基調講演で尹大統領が紹介したデジタル権利章典の5つの基本原則は、「新デジタル秩序」の基本的な方向を示すもので、以下のとおり。

  1. 1) デジタル環境における自由と権利の確保
  2. 2) デジタルへの公平なアクセスおよびデジタルにおける公平な機会の促進
  3. 3) 安全で信頼できるデジタル社会の確立
  4. 4) 自律性と創造性に基づくデジタルイノベーションの促進
  5. 5) 全人類の幸福の増進

さらに、韓国の情報通信企画評価院(IITP)、韓国科学技術院(KAIST)、韓国ソフトウェア産業協会(KOSA)とNYUは、AI・デジタル分野における研究開発、人材育成、技術商業化などにおける相互支援の強化を目的とする「AIおよびデジタルビジネスパートナーシップ」と題した了解覚書(MoU)に調印した。

MSITのイ・ジョンホ(Lee Jong-ho)長官は、「デジタルビジョンフォーラムは、新たなデジタル秩序のための具体的な原則の提案を通じ、韓国が世界的なデジタル規範の確立におけるリーダーシップを確保する機会となった」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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