韓国の蔚山科学技術大学校(UNIST)は、UNISTと蔚山港湾公社(UPA)が主催する「2023スマート海上物流ユニコーンコンテスト」の中間評価イベントにあたるデモデーを釜山で開催したと発表した。9月25日付。
今年初めて開催されるユニコーンコンテストは、アーリーステージのスタートアップの成長と確立に必要な事業化資金を支援するコンペティションである。今年6月に書類審査とプレゼンテーションを通じて、参加企業10社が選出された。選出にあたっては、ベンチャー投資会社数社と韓国信用保証基金(KODIT)の関係者が審査員を務め、これら10社のパフォーマンスと成長ポテンシャルを評価した。
今年のコンペでは、港湾のデジタル化、港湾データプラットフォーム、スマート港湾インフラ、スマート安全管理、エネルギー・環境、法規制イノベーションの6分野でスタートアップを募集した。選出された企業10社には、合計3億ウォンの事業化資金が提供される。
中間評価と最終評価の結果を総合して最優秀企業2社を決定する。受賞企業には、海洋水産大臣賞と賞金が授与される。
UNIST技術・イノベーション管理大学院(Graduate School of Technology and Innovation Management)のチェ・ヤンロク(Choi Young Rok)院長は、「我々は、今年の参加企業に非常に大きな可能性を見出している。政府や地域との持続可能な協力体制を構築することで、海上物流分野の有望なスタートアップの発掘と育成を続けていく」と述べた。
UNISTとUPAは、グローバルなスマート海上物流のイノベーションエコシステムの構築を目的として、海洋水産省後援のスタートアップ支援プロジェクトを共同で運営している。過去4年間で、オープンイノベーション手法を通じて合計100社のスタートアップを発掘し、有望企業42社に継続的な事業化支援を提供している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部