韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、科学技術に関する韓国・ベトナム合同閣僚級委員会の第9回会合(the 9th Republic of Korea-Vietnam Ministerial-Level Joint Committee Meeting on Science and Technology)が10月24日にソウルで開催されたことを発表した。

会合にはMSITのイ・ジョンホ(Lee Jong Ho)長官とベトナムのフイン・タイン・ダット(Huynh Thanh Dat)科学技術相をはじめ、両国の科学技術関連の政府機関や学術機関の代表者が出席した。

今回の会合は重要な科学技術政策に関する情報交換と新たな協力機会の探索を目的に開催され、6月に開催された韓国・ベトナム首脳会談に基づく施策や共同研究開発の拡大が議論された。主な内容は以下の通り。

• 韓国の第5次科学技術基本計画(Science and Technology Master Plan)の大綱とベトナムの科学技術イノベーション育成政策を紹介
• 両国間の共同研究プロジェクトの成果を発表
• 共同研究の優先分野を拡大し、デジタル移行やクリーン・再生可能エネルギーを含めることに合意
• ベトナム・韓国科学技術研究院(V-KIST)を通じた共同研究や、技術人材の交流を含む協力拡大を行うことを決定
• 韓国科学技術情報研究院(KISTI)が開発したウェブベースの分析ソフトウェアV-COMPASの、ベトナムにおける活用プロジェクトの成功を報告

イ・ジョンホ長官は、「今回の会合の開催を通じて、科学技術分野における両国間の協力の可能性を確認できた。V-KISTのような共同イニシアティブを通じた共同研究プロジェクトや人材交流から、有意義な貢献がさらにもたらされると期待している」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部