韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は1月2日、12分野にわたる「重要新興技術(Critical and Emerging Technologies)と、それを具体化した50の重要技術(key technologies)が、韓国政府により選定されたと発表した。
これらの技術は世界的な競争において、韓国が優位に立つために必要な開発目標を表している。選定された技術はMSITによる省令を通じて正式に発表される予定。政府は「重要新興技術の育成に関する特別法(Special Act on Fostering Critical and Emerging Technologies)」の下でこれらの技術に関するさまざまな政策や研究開発を実施し、「超格差」(super-gap)技術の確保を目指す。
12分野の重要新興技術と50の重要技術は以下の通り。
- 1) 半導体・ディスプレイ
- (1) 完全統合型抵抗変化メモリ(ReRAM)
- (2) 高性能・低電力AI半導体
- (3) 先端パッケージング
- (4) 電源管理集積回路(PMIC)
- (5) 次世代高性能センサー
- (6) 無機ディスプレイ
- (7) 自由形状(Free-form)ディスプレイ
- (8) 半導体・ディスプレイの材料・部品・装置
- 2) 二次電池
- (9) リチウムイオン電池・そのコア部品
- (10) 次世代二次電池部品・セル
- (11) 二次電池のモジュール・システム
- (12) 二次電池のリユース・リサイクル
- 3) 先端モビリティ
- (13) 自動運転
- (14) 都市航空交通(UAM)
- (15) 電気・水素自動車
- 4) 次世代原子力
- (16) 小型モジュール炉(SMR)
- (17) 先進的原子力システム・廃棄物管理
- 5) 先端バイオテクノロジー
- (18) 合成生物学
- (19) 遺伝子・細胞治療
- (20) 感染症のワクチン・治療薬
- (21) 健康データの分析・利用
- 6) 航空宇宙・海洋技術
- (22) 段階的燃焼サイクルを用いた大規模エンジン
- (23) 宇宙観測・センシング
- (24) 月面着陸・探査
- (25) 航空機の先端ガスタービン・エンジン・部品
- (26) 海洋資源探査
- 7) 水素
- (27) 電気分解による水素製造
- (28) 水素貯蔵・輸送
- (29) 水素燃料電池・エネルギー生産
- 8) サイバーセキュリティ
- (30) データ・AIセキュリティ
- (31) デジタル上の弱点の分析・対応(サプライチェーンセキュリティ)
- (32) ネットワーク・クラウドセキュリティ
- (33) 産業工程向けの仮想コンバージェンスセキュリティ
- 9) AI
- (34) 先端学習・AIインフラ
- (35) 先端AIモデリング・意思決定(認知・判断・推論)
- (36) 産業用途・イノベーションのためのAI
- (37) 安全で信頼に値するAI
- 10) 次世代通信
- (38) 5G-Adv
- (39) 6G
- (40) オープンRAN
- (41) 高効率5G・6G通信部品
- (42) 5G・6G衛星通信
- 11) 先端ロボット・製造
- (43) 精確な制御・運用のための部品・ソフトウェア
- (44) 自律運動
- (45) 困難な運動に対応する調整
- (46) ヒューマンロボットインタラクション
- (47) 仮想製造
- 12) 量子技術
- (48) 量子コンピューティング
- (49) 量子通信
- (50) 量子センシング
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部