2024年04月
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2025年「研究開発に関する投資の方向および基準」、大統領諮問委員会で承認 韓国MSIT

韓国科学技術情報通信部(MSIT)は3月14日、「2025年研究開発に関する投資の方向および基準(Direction and Criteria for National R&D Investment in 2025)」が第58回科学技術に関する大統領諮問委員会(Presidential Advisory Council on Science and Technology)の運営委員会から承認を受けたことを発表した。この総合的な計画は、政府のR&D投資に戦略的ガイダンスを提供し、R&D予算の配分・調整の指針となる。

韓国政府は過去1年、R&Dの効率性と効果を向上させるため、R&D制度の大幅な改革を進めてきた。今回発表された投資方針は、世界をリードするR&D制度への移行を本格的に加速することを目指すものであり、以下の4つの主要分野における投資制度刷新計画の骨子を示している。

  • R&D投資・実行制度の強化
  • すべての省庁が一体となった効率的な予算配分・調整体制
  • 急速に変化する技術環境に対応するための迅速かつ柔軟な投資制度へのシフト
  • 国民に信頼される透明な予算制度

MSITはまた、国家R&Dのパイオニア精神の強化に重点を置いた投資を掲げ、民間セクターでは提供が難しいベンチャーキャピタルとしてのR&D投資の責任を強化するとしている。さらに、12大国家戦略技術と17のカーボンニュートラル技術について、国際協力戦略に基づく幅広い協力を支援する姿勢を示したほか、人工知能(AI)、バイオ、量子技術という3つのゲームチェンジャーとなる技術の予算を大幅に拡大する方針を打ち出した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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