2024年05月
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基礎研究分野でドイツとの協力を強化 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、4月11日に韓国の延世大学校(Yonsei University)で開催された韓国・ドイツ共同の世界科学リーダーフォーラム(Global Science Leaders Forum)において、基礎科学分野における両国の協力強化に向けた大きな前進があったことを発表した。

このフォーラムはドイツのマックス・プランク協会(MPG)と韓国の基礎科学研究院(IBS)が共同で開催し、ドイツと韓国の世界的科学リーダーらが出席した。

フォーラムでは戦略領域(strategic field)の特定、研究機関の共同利用、若手研究者の育成などに関する戦略的な協力計画の骨子がまとめられた。これにはナノ医薬品の共同研究拠点や人材開発システムの確立、IBSとMPGの連携研究センター(IBS-Max Planck Center)の設立に向けた計画も含まれる。MPGとの連携研究センター(Max Planck Center)は、世界のトップ研究施設との連携を目標に9カ国に設立されているが、アジアではこれまで日本の理化学研究所との連携研究センターが唯一であった。

さらに両国は協力強化に関する2件の了解覚書(MoU)を締結した。

イ・チャンユン(Lee Chang Yune)次官はフォーラムにおいて、「韓国は『Horizon Europe』への参加も含む欧州での科学技術協力の強化を計画している。ドイツと韓国が各自の科学技術能力を強化するだけでなく、拡大された戦略的研究協力を通じて友好関係を深め、世界の課題に共に対処していけることを願っている」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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