韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は5月2日、2025年度国家研究開発予算の正式審議に先立ち、予算の戦略を議論する会議を開催した。リュ・グァンジュン(Ryu Kwang Jun)科学技術革新本部長が議長を務めた。
MSITは毎年、国家研究開発プロジェクトに関わる省庁と戦略会議を行っている。これらの会議は、主要な投資分野を調整し、次年度予算の効率を高めるために重要な役割を果たす。また、新規プロジェクトを検討し、予算配分に必要な調整を議論する場でもある。
今年の戦略会議では、3月に策定された「2025年研究開発に関する投資の方向および基準(Direction and Criteria for National R&D Investment in 2025)」に従って予算の基本的な方向性と主要な投資分野について審議した。審議には、研究開発プロジェクトに関与している21省庁の代表者が参加した。
リュ次官は、「厳しい財政状況にかかわらず、我々は将来の成長のための投資の強化にコミットしている」と述べ、3つのゲームチェンジャーとなりうる分野、すなわちAI半導体、先進バイオテクノロジー、量子テクノロジーのほか、12の重要な新興技術と人材育成に力を入れていく姿勢を示した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部