2024年06月
トップ  > 韓国科学技術ニュース> 2024年06月

韓国初の量産型超小型衛星の打ち上げ成功 MSIT

韓国科学技術情報通信部(MSIT)は5月7日、韓国初の量産型超小型衛星「NEONSAT-1」の打ち上げに成功したと発表した。打ち上げは4月24日午前7時32分(現地時間午前10時32分)、ニュージーランド・マヒアの宇宙基地から行われた。

この超小型衛星は、韓国科学技術院(KAIST)がMISTと国家情報院の支援を受けて2020年に開始した「国家安全のための新宇宙地球観測衛星群(New-space Earth Observation SATellite constellation for national safety:NEONSAT)」プロジェクトの下で開発されたもので、朝鮮半島とその周辺海域の高頻度・高精度の監視や国家安全保障に関わる事象・災害ヘの迅速な対応を可能にするように設計されている。

KAISTが主導したこのプロジェクトでは、KAISTと衛星製造を手がける民間企業サトレック・イニシアチブ(Satrec Initiative)が衛星システムを共同開発し、地上システム、較正・検証、応用システムは航空宇宙研究院が複数の国内航空宇宙企業と共同で開発した。

NEONSAT-1は、費用対効果、軽量、低消費電力を確保するために市販の部品を採用しており、経済的な大量生産に適している。高度約500キロメートルで3年以上にわたり、1メートルの解像度の白黒光学画像と4メートルの解像度のカラー画像を提供することができる。

NEONSAT-1の打ち上げ成功に伴い、2026年と2027年の両年に、韓国のロケット「ヌリ」を使ってさらに5基の衛星を打ち上げ、2027年後半には計11基の衛星群による地球観測が開始される予定である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る