2024年08月
トップ  > 韓国科学技術ニュース> 2024年08月

8つの公共サービス分野でハイパースケールAIを活用 韓国MSIT

韓国のデジタルプラットフォーム政府に関する大統領委員会(Presidential Committee on the Digital Platform Government:DPG)と科学技術情報通信部(MSIT)は、情報社会振興院(NIA)と共同で、「ハイパースケールAIを基盤とした公共サービス開発プロジェクト2024(Hyperscale AI-Based Public Service Development Project 2024)」を開始することを発表した。7月19日付け。

このプロジェクトは公共部門でのAIの利用とデジタルプラットフォーム政府の実現を促すことを目的としたものである。予算は2023年の4億ウォンから2024年は77億ウォンと大幅に増額されている。

2024年は公共部門の幅広い分野でAIを基盤としたサービスを実現するため、3つのカテゴリの下で合計8件のプロジェクトが選出された。各プロジェクトの概要は以下の通り。

  • 一般目的の公共サービス(General Purpose Public Services)
    1. ①ハイパースケールAIを基盤とした統合研究開発(R&D)支援サービス
    2. ② スマート火災安全サービス
    3. ③ 防衛施設の建設に関する生成AIを基盤とした行政支援
  • 特化型サービス(Specialized Services)
    1. ④ AIによる労働監督官支援サービス
    2. ⑤ 若手農業者向けサービス
    3. ⑥ ハイパースケールAIを基盤とした特許審査支援サービス
  • 社会問題解決サービス(Social problem-solving Services)
    1. ⑦ 障害のある人のコミュニケーションを支援するハイパースケールAIによるマルチモーダルサービス
    2. ⑧ ハイパースケールAIを用いた学習遅進児の早期発見支援サービス

DPGとMSITが開催した式典には関連する行政機関やAIサービスプロバイダーが出席し、各プロジェクトの具体的な目標や実施計画を検討した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る