2024年10月
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韓国主導の量子情報技術の国際標準化団体を設立 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は8月13日、ソウルで、韓国が主導する量子情報技術分野の国際標準化団体「量子産業標準化協会(Quantum Industrial Standard Association:QuINSA)」の設立式を開催した。

将来の産業エコシステムを変革しうる量子情報技術の潜在力を踏まえ、テクノロジーと産業をつなぐための標準化への関心が世界的に高まっている。QuINSAは民間部門主導の国際標準化団体として、量子通信、量子コンピューティング、量子センシングなどの技術に関する国際標準の策定に向けた専門家同士の連携の促進、量子情報技術標準化に関する韓国内外のトレンドの監視・分析、事例研究や産業応用の促進、他国の標準化団体との連携など、さまざまな活動を担う。

設立メンバーには、韓国の三大通信キャリアKT、SKテレコム(SK Telecom)、LGユープラス(LG U+)のほか、電化製品のLGエレクトロニクス(LG Electronic)や鉄鋼メーカーポスコ(POSCO)など幅広い分野の韓国企業と、米IBMやフィンランドの量子コンピューター構築企業IQMをはじめとする世界各国の企業が含まれる。米アマゾン(Amazon)も参加を検討していると伝えられている。

韓国は量子技術分野でのリーダーシップの確保に向けた政策を積極的に推し進めており、2023年6月には「国家量子戦略(National Quantum Strategy)」、2024年4月には「量子イニシアティブ(Quantum Initiative)」を発表している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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