韓国の蔚山科学技術大学校(UNIST)の人工知能大学院(Artificial Intelligence Graduate School:AIGS)は9月12日、学界と産業界を結びつけ、AI技術開発のための協調的なモデルを探索した「2024年AI技術オープンワークショップ(AI Technology Open Workshop)」が成功のうちに終了したと伝えた。
このワークショップではAIに関する最新の動向を概観し、大学院生による先駆的な研究を紹介した。参加者には英国のオックスフォード大学(University of Oxford)やバーミンガム大学(University of Birmingham)等権威ある学術機関の専門家や、HD現代重工業(HD Hyundai Heavy Industries)の著名なAI専門家、UNISTの教授陣らが含まれ、AIがさまざまな業界に及ぼす変革的な影響や日常生活への影響について議論が交わされた。
ワークショップのプログラムには、UNISTの教授陣による研究論文の発表や、HD現代重工業の代表者によるAIの産業応用に関するセミナー、学生によるポスター発表、海外の専門家による特別講義も含まれた。さらに産業へのAI活用に関する革新的な研究でAI関連の国際会議や一流学術誌で高い評価を得ているAIGS教授らの研究成果を紹介するセッションも設けられた。
このワークショップは地域内でのAIのイノベーションエコシステムの形成と産業における進歩の促進を目的として2021年に開始され、今回で4回目の開催となった。AIGSのシム・ジェヨン(Sim Jae-Young)院長(Dean)は「このワークショップを、学界と産業界の連携を橋渡しする重要な学術会議へと発展させたい」と、今後の展望を語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部